
こんな疑問に答えます!
- 最短で脱初心者するためには
- 練習を始める前に…。
- エレキギターに必要なテクニックの練習法
- エレキギターで曲を練習する方法
僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギタリストになりました。
僕もギターを始めたころは「独学だけで弾けるようになるのかな…」と不安でしたが、試行錯誤を続けるうちに独学に合った練習法が分かってきたので、「ギターを独学したい」という人はぜひ見てください!
エレキギター独学で「脱初心者」するためには

エレキギターを独学する初心者の人で「とりあえず初心者と呼ばれるレベルは卒業したいなぁ…」となんとなく思っている人は多いと思います。
とは言っても、ギターを始めてからどのくらいのレベルに達するまでが「ギター初心者」なのでしょうか?
エレキギター独学で「脱初心者」①:どこまでがギター初心者?
調べてみると、『初心者』とは「人から教えられたり、調べなければ自分1人ではできないレベルの人」と出てきました。
いろいろな意見があると思いますが、『ギター初心者』は「ギターについての基礎的な知識がなく、基礎的なテクニックを習得していない人」のことだと思います。
「自分はギターを何年もやっているから初心者ではないよね!」と思っている人もいますが、僕は「初心者かどうか」と「ギター歴」と関係がないと思います。
僕の思う「エレキギター脱初心者」している人は以下のような感じです。
- 楽譜が読める
- コードがある程度わかる、弾ける
- 基礎的なテクニックを身に着けている
- チューニングが正確に合わせられる
- 今すぐに弾ける曲が何曲かある

つまり、「何か特別な特殊なテクニックが使われていたり、特別難しい曲でなければ弾ける」という状態になれば「脱初心者」というイメージ!
エレキギター独学で「脱初心者」②:最短で脱初心者するには
以上の点を踏まえて、最短で脱初心者するには「基礎的な」知識やテクニックがかなり重要だという事が分かると思います。
ギター初心者に多いのが、初めから難しいテクニックや早いフレーズを練習する人です。
もちろん徐々にそのような練習も必要ですが、いきなり急にレベルアップするのはオススメできません。
「難しい事ができたり、早く弾ける人が上手い人だ。」と勘違いしている人が多いのですが、ギターの上手い人は基礎的なテクニックも朝飯前です。つまり上手くなるにはまず、基礎的なテクニックが呼吸をするようにできるようになる必要があるのです。

できないテクニックを無理に弾くと、「痛いプレイ」になりやすい…。
エレキギター独学向けの練習法を始める前に…。

エレキギター独学練習法の前に①:チューニングは必ずしよう
エレキギターの練習を始める前にまず、チューニングを行ってください。これは練習前には毎回必ず行いましょう!
「チューニング」とは、ギターの弦を調整し、正しい音程に合わせることです。ギターのヘッド部分にある「ペグ」と言うパーツを回すことによって行います。一般的には「チューナー」という機械を使って行います。
チューニングが狂ったままでギターの練習をしていると、自分が持っている音の感覚まで狂ってきてしまいます。
また、ライブなどで演奏する場合でも、どれだけ上手い人が弾いてもチューニングがズレてしまっていると不協和音と言って、不快な音の組み合わせになってしまうので、演奏が台無しになってしまいます。

初心者のうちは音感がまだ定まっていないので、チューニングはホントに大事!
エレキギター独学練習法の前に②:TAB譜の読み方
エレキギターの練習を始める前、特に曲を練習し始める前にTAB譜の読み方も軽く覚えておいた方が良いでしょう。
『TAB譜』とは、ギター専用の譜面で、ピアノなどの譜面(五線譜)とは違い6本の線で表されます。
6本の線はギターの6本それぞれの弦を表しているので、楽譜の読めない人にもとてもシンプルでわかりやすいですよ!
エレキギター初心者向け独学練習法

次はエレキギターの基礎的なテクニックをご紹介していきますが、エレキギターには細かい技術がたくさんあり、簡単な曲を弾くためにもある程度のテクニックはマスターしておく必要があります。という事で、習得するためのポイントとともにご紹介します。

まずは『右手』で使うテクニックについて紹介していくよ!
エレキギター初心者向け独学練習法①:ストローク
「ストローク」とは、ピックを使って弦を弾くことを言うのですが、ストロークはコードを弾くときに大事なテクニックになります。特に以下のポイントに気を付けて練習してみてください。
- ピックは出来るだけ軽い力で持つ。
- 上から下まで真っすぐ振り落とし、下から上まで真っすぐに振り上げる。
- ピックが弦にギリギリ触れるくらい、弦をなでるようにピックを当てる。
- ピックが弦に負けるようにストロークする。
- 手についた水を払うように、素早く手を動かす。
「力を抜くこと」と「素早く動かすこと」が重要なのですが、なかなかこの2つを同時に行うのが難しいので、意識しながら何度も練習いてみてください!
エレキギター初心者向け独学練習法②:オルタネイトピッキング
オルタネイトピッキングの「オルタネイト」とは「交互に」と言う意味で、その意味の通りオルタネイトピッキングは上,下,上,下と交互にピッキングすることを言います。
この時、上から下にピッキングすることを「ダウンピッキング」と、下から上にピッキングすることを「アップピッキング」と言います。
エレキギター初心者向け独学練習法③:ミュート
「ミュート」とは、手のどこかを弦に軽く触れることで音が鳴らないようにするテクニックです。エレキギターはとにかく雑音が出やすい楽器なので、ミュートは1番と言っても良いほど重要なテクニックです。

次に『左手』で使うテクニックも紹介するよ!
エレキギター初心者向け独学練習法④:パワーコード
「パワーコード」とは、普通のコードとは異なる形のコードで、マスターするのが簡単で幅広く使えるので初心者にすごくオススメのテクニックです。
なぜ簡単かというと、2つの弦しか鳴らさないことと、ほとんど同じ指の形で20種類以上のコードを奏でることができるからです。
また、簡単なだけでなく、ロックやメタル、ポップスなどのジャンルで幅広く使われているので初心者を卒業した後でもずっと使えるテクニックです!
エレキギター初心者向け独学練習法⑤:ブリッジミュート
「ブリッジミュート」とはピックを持っている方の手の端(チョップで当てる部分)を弦のブリッジの近くに当てることで、こもったような音を出すテクニックです。
「ミュート」と言う名前ですが、完全に音を消すテクニックではありません。
このブリッジミュートによってロックの疾走感のあるサウンドを作りだしたり、ヘヴィメタルの重苦しい雰囲気を生み出したり、使い道はかなり幅広いです。
エレキギター初心者向け独学練習法⑥:ハンマリング・オン
「ハンマリング・オン(ハンマリング)」とは、すでに音が鳴っている弦を指で叩きつけるように押さえ、音を変えるテクニックです。
弦を押さえる時は指を立て、軽い力で素早く行うのがポイントです!
エレキギター初心者向け独学練習法⑦:プリング・オフ
「プリング・オフ」はハンマリングとは逆に、押さえている弦を離すときに音を変えるテクニックです。
弦から指を離す時に、少し指を引っ掛けることで音を鳴らします。
ちなみに、ハンマリング・オンとプリング・オフを繰り返すと「トリル」というテクニックになります。
エレキギター初心者向け独学練習法⑧:スライド
「スライド」とは弦を押さえてピッキングし、指を違うフレットへスライドさせることで音を変えるテクニックです。
エレキギター初心者向け独学練習法⑨:ミュート
ミュートには右手で行うものと左手で行うものがあります。右手で行う場合は手の平を弦に押し付けることによってミュートします。
エレキギターは雑音が出やすいので、右手と左手のミュートを上手く組み合わせることで雑音が出ないようにするのが重要です。
エレキギター初心者向け独学練習法⑩:チョーキング
「チョーキング」とは音が鳴っている弦を指で持ち上げることで音を変えるテクニックです。
チョーキングはかなりロックっぽい音が出せるので、ぜひマスターしてみてください。
エレキギター初心者向け独学練習法:ビブラート
ビブラートとは、歌のビブラートと同じで音を波打たせるテクニックです。チョーキングと同じように、弦を持ち上げ、戻す、持ち上げて戻すを繰り返すことで行います。
エレキギター初心者が独学で曲を練習する方法


エレキギター初心者でも独学で上達しながら、曲が上手く弾けるようになる練習法をご紹介します!
- 練習する曲を1曲選ぶ
- 曲を聴く
- 楽譜を見つける
- 練習する
- 曲を完成させる
- 録音する
エレキギター独学向け曲の練習法①:練習する曲を1曲選ぶ
まず、これから練習する曲を自分の好きな曲の中から1曲選びましょう。
エレキギター初心者が挫折してしまう原因としては、練習に飽きたり、モチベーションが下がってしまう事が多く挙げられます。
なので、まず1曲完成させて「好きな曲が弾けるようになったぞ!!!」という達成感を味わうことがとても大切なのです。
このとき、好きな曲や好きなバンドの曲を練習曲に選ぶことも、練習を続ける原動力になるので重要なポイントです。興味のない曲を練習していると、何度も弾いているうちに飽きたり、モチベーションが下がりやすいのでオススメしません。

始めは簡単な曲がおすすめだけど、それよりも「好きな曲を選ぶこと」の方が重要!
エレキギター独学向け曲の練習法②:曲を聴く
エレキギターで練習する曲が決まったら、その曲をたくさん聴きましょう!
曲が決まったらいきなりギターを持って練習し始める人も多いですが、曲のイメージを掴んでから練習に入った方が、その後の練習をスムーズに進められます。
ただなんとなく聴き流すのではなく、しっかりと曲に集中して聴くことが重要です。

ギターやその他の楽器のパートを、始めから終わりまで1曲、頭の中で再生できるくらい覚えるまで何度も聴こう!
エレキギター独学向け曲の練習法③:楽譜を見つける
曲を練習するために楽譜を用意しましょう!
「耳コピをしたい!」という人もいると思いますが、ある程度「曲をコピーする」という作業に慣れるまでは、楽譜を用意するのがオススメです。

たくさんの曲の楽譜が無料で見れるサイトをいくつか、以下の記事で紹介しているから合わせて参考にしてみてね!
エレキギター独学向け曲の練習法④:練習する
ここでついに曲の練習を始めます!
まず、その曲を弾くために何か特別なテクニックが必要なら、そのテクニックを始めに練習しましょう。はじめのうちは、曲を練習するたびに新しい、知らないコードやテクニックにぶつかると思います。
それらの部分をスルーして「なんか出来ないなぁ…」と思いながら練習しても時間がかかるだけなので、知らないことが出てきたら出来るだけ早く調べて解決しましょう。

コードやテクニックの名前や特徴でググったり、YouTubeなどで検索すればほとんどの場合詳しい情報が出てくるよ!
エレキギター独学向け曲の練習法⑤:曲を完成させる
その曲に必要なコードや、テクニックをマスターしたら、短いフレーズごとに区切って弾いてみましょう。始めはとにかく遅いテンポで練習するようにしましょう。
完璧に弾けるようになるまで反復練習し、完璧に出来たら少しずつ、少しずつテンポを上げてみましょう。
このように短いフレーズごとに練習し、それぞれのフレーズを繋げて徐々に長いフレーズで練習したり、テンポを原曲の速さに近づけていきましょう。

テンポは無意識に速くなることが多いから、メトロノームを使って練習するのもオススメ!
エレキギター独学向け曲の練習法⑤:録音する
1曲通して弾けるようになり「完成した!」と思ったら、自分の演奏を録音して聴き、原曲と比べてみましょう。
はじめは自分の演奏を聴くことに少し抵抗があるかもしれませんが、自分の演奏を聴いて客観的な感想を持つことはギターの上達にかなり役立ちます!

自分の演奏を聴くときに特に意識する部分は『ピッチ』と『リズム』です。
ピッチとは音の高さのことで、ピッチがズレていると不快な演奏になってしまいます。ピッチが悪いのには
- チューニングがズレている。
- 弦を強く押さえすぎて、弦が上下にズレてしまっている。
- チョーキングやビブラートのピッチコントロールが上手くできていない。
などの原因があります。
また、リズムのヨレもエレキギターの演奏が下手に聴こえてしまう大きな原因になります。
このように、できるだけ細かい部分まで聴き込み、改善できる部分を発見しましょう!この練習によって、演奏を「聴く力」もどんどん伸び、自分で自分の演奏の問題点を発見できるようになります。
問題点を発見したら改善できるように練習しましょう。このように
『聴き比べる→改善する→聴き比べる→改善する…』
と、問題点が発見出来なくなるまで続けましょう。

1曲完成するたびに、演奏技術と聴く力がどんどん上がっていくよ!
エレキギター初心者でも工夫して練習すれば独学できる!

ギター初心者の頃って「独学だけでホントに弾けるようになる…?」みたいな事をどうしても考えてしまいますよね。僕もそうでしたが、「ま、楽しいからいっか!」と続けていくうちに、だんだん弾けるようになりました。
とは言っても、やはりダラダラと長く続けるだけではなかなか脱初心者できません。独学で上達していきたいなら、目的を持って、自分に何が足りないのか考えながら、できるだけ毎日練習することが重要です。
今回ご紹介したことを練習して頂ければかなり早く脱初心者できると思うので、ぜひ、「今日はこれを習得するぞ!」と目標を決めながらトライしてみてください!
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています!

ちなみにですが、ギターの練習に必要なアンプなどの器具や弦などの消耗品の中で、僕が実際に使っていてオススメの物を以下の記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
エレキギターを独学で弾けるようになるには、どんな練習をすればいいんだろう…。そもそもギターって独学で弾けるようになる?エレキギター初心者向けのおすすめの練習法があれば知りたい!