こんな疑問に答えます。
- ギターの弦交換、オススメの頻度
- ギターの弦交換のベストな頻度、3つの見極め方
- ギター弦交換の正しい頻度を守らないデメリット
- どうしてもギター弦交換の頻度を減らしたい場合…
僕はギターを始めて今年で10年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギターを習得しました。
ギターの弦交換のタイミングって、結構悩みますよね?僕も以前は、「まだ使えそうだけど…交換した方が良いのかな…?」と悩むことがよくありました。同じように、いま困っている人はぜひ見てください!
ギターの弦交換の頻度ってどれくらい?
「ギター弦の交換頻度」に関してはさまざまな意見があり、ネットで調べてみても、
- 「ギターの弦は2週間も持たない。」
- 「1ヶ月に1回は弦交換すべき!」
- 「3ヶ月くらいは大丈夫。」
など、色々な回答が見つかりますよね…。
結論から言うと、ギターの弦が最高のパフォーマンスを発揮できるのは「2週間程度」だと言われています。
こう聞くと、「え、そんなにすぐダメになるの!?」と驚く人も多いかもしれません。ただ、一般的な人が趣味でギターを弾く場合、「常に最高のパフォーマンスを発揮する必要は無い」と言う人が多いですよね…?
と言うことで、今回は「一般のギターユーザーがどれくらいの頻度で弦交換すべきか」というポイントに絞ってご紹介します!弦交換のベストなタイミングは、「ギターの使用頻度」や「弦の種類」、「弦の保存状態」などによってもかなり大きく変わるので、そのあたりも踏まえて解説していきます!
「ベストな弦交換のタイミングの見極め方」や「頻度を少なくするための方法」も紹介していくよ!
ギターの弦交換、オススメの頻度はこれくらい!
まずは弦交換のオススメの頻度を紹介していくよ!
ギターの弦は、手から出る汗や皮脂などに触れることでだんだんと劣化します。また、空気中の酸素に触れることで酸化し、サビていくので、ギターを弾いていないときでも、新品の弦の袋を開けた瞬間から劣化し始めます。
と言うことで、ギター弦がベストな状態を保てるのは1〜2週間と言われていますが、ギターの練習に使うだけなら
- 頻繁に、たくさん弾く人で1ヶ月弱
- あまり弾かない人で1ヶ月強
と言うのがちょうど良い目安になると思います。
「オススメの頻度だけ知りたい!」と言う人は、この頻度で弦を交換していくのがオススメです。
ただ、弦交換のちょうど良い頻度にはかなり個人差があるので、自分自身で「あ、そろそろだな」と見極められるのがベストです!
ギターの弦交換のベストな頻度、3つの見極め方
それでは、弦交換のちょうど良い頻度の見極め方を紹介するよ!
ギターの弦交換の頻度の見極め方①:弦が切れたら
まず1つ目に、ギターの弦が切れたらもちろん交換しなければいけませんよね!
弦が切れたときに、「1本だけ切れたから、1本だけ交換すればいい?全部交換すべき?」と疑問に思っている人も多いと思いますが、基本的にはギターの弦は全て同時に交換するのがオススメです。
ギターの弦は6本(一般的なギターの場合)あるので、1本切れただけで全部の弦を交換するのは、なんだかもったいない気がしますよね…。ただ、切れた弦だけを交換すると音のバランスがかなり崩れてしまうので、一気に6本交換してしまいましょう!
ついでに指板など、普段弦がジャマして掃除しずらい部分も拭いたり、オイルを塗ったりするのもオススメです!
「基本的に」と言いましたが、例外のパターンとして、「弦を交換した直後に1本だけ切れてしまった」と言うような場合は、1本だけ交換するのもアリだと思います。
また、「2弦ばっかり切れるな…」みたいに、同じ弦ばかり切れる場合はギター本体に問題がある場合もあるので、メンテナンスに出してみるのもオススメです。
ギターの弦交換の頻度の見極め方②:見た目で見極める
弦交換のタイミングは、弦の「見た目の変化」でも見極めることができます!
- サビ
- 変色
見た目の変化①:サビ
ギターの弦は使っているとだんだんと酸化して、黒くサビてきます。空気に触れるだけで酸化は起こるので、ギターを弾いていなくてもどんどんサビは増えていってしまいます…。
サビはギターの音に影響するだけでなく、
- 弾き心地が悪くなる
- チョーキングやビブラートなど特定のテクニックがやりにくくなる
- フレットの消耗を早くする
など多くの悪影響があるので、サビを見つけたらすぐに弦交換したほうが良いでしょう。
ちなみに、実はサビって「弦の裏側(指板側)」に付きやすいんですよね…。逆に表側は、ギターを弾くときに指が触れるのでサビが取れやすいです。
なので、パッと見で「まだあんまりサビてないな!」という風に見えても、裏側はめちゃくちゃサビてる…みたいな事がよくあります。ご注意を!
見た目の変化②:変色
サビ以外にも、指から出た汗や皮脂にホコリなどがくっ付いたりと、色々な要因で弦は茶色や黒に変色していき、光沢も失われて、曇ったような色になっていきます。
また、弦のフレットが当たる部分だけがツルツルになって、そこだけ色が変わってくることもあると思います。
弦がハッキリと分かるぐらい変色している場合は、すでに交換のタイミングです!迷わず交換してしまいましょう!
ギターの弦交換の頻度の見極め方③:音で見極める
「音の変化」は、正直、ギター初心者の人には1番分かりにくい判断基準だと思います…。
ギター用語では「弦が死んだ」と言われるタイミングですが、これは弦を変えて1〜2週間経って、音のキラキラとした感じや、艶のある感じが失われたことを意味します。
「常にベストな音で練習する必要はない」と上述しましたが、いわゆる死んだと言われる状態の弦は、
- こもったような音になる
- 音の伸びが悪くなる
- チューニングが合いにくくなる
といった特徴があるので、ギターの練習の効率的にもあまり良くありません。
弦の劣化によってギターの音が変化していくのにはいくつかの要素があり、ギター界隈では、
- 「コイル感が失われる」
- 「倍音が失われる」
- 「テンションが落ちる」
などと表されます。
「コイル感」とは、ギターの低音弦(4〜6弦)の持つ金属的なホワンとした響きのことで、特にアコギ弦の場合はハッキリと出やすいです。
このコイル感は無くなってしまうのがとても早く、通常の弦なら張り替えてから1〜2週間であまり感じられなくなってしまいます。
一般的に「良い音」とされる「艶のある音」「音が豊か」と表現されるような音は、この「倍音」に富んだ音であることが多いです。
倍音はコイル感ほど短期間で急激に失われるものではありませんが、それでも時間と共に減り、通常の弦なら1ヶ月も使っているとかなり失われてしまいます。
弦は使っているとだんだん伸びるので、「テンション(弦の張力)」はだんだんと落ちてしまいます。コイル感や倍音が失われてしまう大きな原因も、このテンションの低下があります。
テンションの落ちた弦はアタック感も落ちるので、弾き心地の変化を感じる人も多いです。
ギター弦交換の正しい頻度を超えて使うデメリット
ここまでで「正しい弦交換の頻度」についてかなり分かっていただけたかと思いますが、それでもまだ、「ちょっと長く使ったくらいじゃ変わらないよね…」という人もいるかもしれません。
ただ、悪くなった弦を長く使うことには、以下のようなデメリットがあるんです…。
- チューニングが狂いやすくなる。
- 音が曇り、本来の音質が出せなくなる。
- テンションが弱まり、アタック感も弱まる。
- サスティンが短くなる。
- サビが引っかかって、チョーキングやビブラートなどがやりにくくなる。
- 弦に付いたサビでフレットが減りやすくなる。
音が悪くなるだけなら「練習に使うだけだし、別に良いや!」という人も多いかもしれませんが、チューニングが狂ったギターを弾いていると自分の音感まで悪くなる可能性がありますし、チョーキング、ビブラートがやりにくいギターで上達するのは難しいですよね…。
弦の張力が弱まることで弦の跳ね返りが弱まったり、弦の周りにサビや汚れが付着することで「弾き心地」も若干変わるので、自然と力みやすくなり、変なクセが付きやすくなるというデメリットもあります。
そして1番やっかいなのが、「サビがフレットを削る」という事実…。フレットは一度消耗してしまうと、自力で交換するのはかなり大変ですし、メンテナンスにフレット交換を頼むと高いんですよね…。
どうしてもギター弦交換の頻度を減らしたい
正しい頻度で弦交換をするのが1番良いことは分かっていただけたと思いますが、それでも「ちょっとでも良いから、弦交換の頻度を減らしたい…」という人もいるかもしれません。
そうでなくても、ギターの弦は消耗品なので弦にかかる出費はバカにできませんよね!少しでも弦を長く使いたい人は、以下のことをぜひ試してみてください!
弦交換の頻度を減らす方法①:弦をふく
ギターを弾いた後に、クロスなどでギターの弦をふいてキレイな状態で保管するようにしていると、弦の寿命を伸ばすことができます!
これが意外と効果が高く、見てハッキリと分かるくらい劣化が遅くなります!
ぜひ試してみてください!
弦交換の頻度を減らす方法②:道具を使う
こちらは弦を長持ちさせるための道具ではないのですが、「フィンガー・イーズ」という弦の滑りを良くするためのものを、こちらも弾き終わった後に毎回使っておくと弦を長持ちさせることができます!
また、ギターをケースにしまって保管している場合は、ケースの中に「ギター用乾燥剤」を入れておくと、こちらも効果があります。
弦によっては新品の状態でも、しっかりとパッキングがされていない場合があるので、そのような場合は購入後、乾燥剤を入れた箱などの中に入れて、使うまで保管しておくのがオススメです。
ちなみに商品はこちら!
弦交換の頻度を減らす方法③:コーティング弦
「コーティング弦」というのは弦の周りにうすーいコーティングが施されたもので、一般的な弦と比べるとサビや劣化が起きにくく、かなり長く使うことができます。
ただ、一般的な弦と比べると値段は3倍くらいです。普通に使うと使える期間も3倍、値段も3倍という感じです。
音質なども一般的な弦とは微妙に異なるので好みが分かれる所ではありますが、先ほどご紹介した「弦をふく」と組み合わせると3ヶ月〜半年ほどは間違いなく使えるのでオススメです!!
オススメのコーティング弦(エレキギター)
オススメのコーティング弦(アコギ)
ギターの弦交換は正しい頻度で!!
今回ご紹介したように、通常の弦の場合は1ヶ月に1回、コーティング弦の場合は3ヶ月〜半年に1回は必ず弦交換をするのがオススメです!
また、弦がサビてきたり、切れたり、何か問題が起きた場合には、それより短い期間でも迷わず弦を交換しましょう!
弦の交換はめんどくさいと思ってしまうかもしれませんが、良い機会だと思って色々なメーカーの弦を試してみるのも面白いですよ!ぜひ試してみてください。
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています。
ギターの弦、そろそろ交換した方が良いのかな…?弦交換のちょうどいいタイミングってどれくらいなんだろう…。正しいギターの弦の交換頻度が知りたい!