こんな疑問に答えます!
- エレキギターの練習はアンプなしでいい?
- エレキギターをアンプなしで練習すべきでない4つの理由
- 騒音問題でエレキギターをアンプなしでしか弾けない場合
- エレキギターをアンプを使って弾くときの練習方法
僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく独学でギタリストになりました。
練習にアンプが必要かどうかについては、
「エレキギターを練習するならアンプを使うべき!」
「練習なら生音で充分!」
と様々な意見がありますよね。「アンプを使うべきかな?練習だけなら必要ないかな…?」と困惑している人はぜひ見てください!
エレキギターの練習はアンプなしでいい?
エレキギターの練習にアンプが必要かどうか、疑問に思っている人は多いと思います!
中には、
「アンプって高そうだし…」
「部屋で大きな音は出せない!」
「家族やご近所さんに演奏を聴かれるのがイヤだ!」
など、アンプを使いたくない理由がある人もいるのではないでしょうか?
ただ、エレキギターは『アンプとセットで1つの楽器』という考え方もあります。
エレキギターは、アコースティックギターのように「弦の振動を本体にある空洞を使って響かせる」という仕組みではなく、「弦の振動を電気進行に変換し、その信号に増幅、変化を加え、音としてアンプから出す」という仕組みの楽器です。
少し複雑ですが、つまり、『エレキギター本来の音を出すにはアンプを使う必要がある』ということなのです。
特に「ソリッドギター」の場合、生音(アンプなしで弾いた音)では本当に小さな音しか出ません!
『ソリッドギター』とは最も一般的なエレキギターで、ギター本体のボディの中に空洞がないタイプのギターです。
ギター初心者が最初に購入するエレキギターと言えばソリッドギターが圧倒的に多いですが、ソリッドギターの生音は隣で誰かがお喋りしていたら練習できないくらい、本当に小さいのです…(笑)
エレキギターをアンプなしで練習すべきでない4つの理由
『エレキギター本来の音を出すにはアンプが必要』と言いましたが、
「練習のために、わざわざ本来の音で弾く必要ある?」
と言う意見もあると思います!
ただ、アンプなしで練習することにはいくつかのデメリットがあるのです…。
デメリットをそれぞれ紹介していくね!
- 生音では小さな音しか出ない
- サウンドメイキングの練習ができない
- ミュートの練習ができない
- アンプに繋いだ方が楽しい!
エレキギターのアンプなし練習はよくない理由①:生音では小さな音しか出ない
エレキギターをアンプを使わずに弾いたことがある人なら分かると思いますが、エレキギターの生音って想像以上に音が小さいんですよね…。
僕も初めてエレキギターを買って弾いた時に、学校の授業で弾いたアコースティックギターのような音が出ると思ったら、「ペンペンペン」とほんの小さな音しかならずビックリしてしまいました…(笑)
生音の小さな音で練習することには以下のようなデメリットもあるよ!
生音のデメリット①:余計な力が入ってしまう
エレキギターをアンプに繋がず生音のみで練習していると、音が小さいので「大きな音を出そう!」と、どうしてもピックを持つ手に余計な力が入ってしまいます。
また、「大きな音を出そう」と意識はしていなくても、無意識にムダな力が入ってしまっていることが多いです。
ムダな力が入ってしまうと、少し弾いただけでものすごく疲れたり、様々なデメリットを引き起こしてしまいます…。
力みながらの演奏は腱鞘炎の原因になることもあるから、リラックスして弾くことはとても重要!
生音のデメリット②:硬い音になりやすい
ピックを持つ手が力んだ状態でギターを弾くと、ギターの音は硬い音になってしまいます。この『音の硬さ』はアンプを繋いで弾くとより顕著に現れます。
また、ギターの演奏では『音の強弱』は表現方法の1つとしてとても重要です。
ただ、力が入ってしまっていると、ずっと「強」の状態になってしまうので音の強弱が付けられず、表現力として弱い演奏になってしまいます…。
場合によっては、力を入れて強く弾いたり、硬い音を出すことも必要ですが、これらを効果的に使うには、普段はリラックスして弾くことが大切になります。
生音のデメリット③:変なクセが付く
ギターを弾くときにムダな力が入っていると、肩が上がったり、体が歪んだり、自然とあまり良くないフォームになってしまうことが多いです。
これが長期間続くと、この「良くないフォーム」がクセになってしまいます。
1度クセになると正しいフォームに戻すのも大変だから、極力、常に正しいフォームで弾く意識が大事!
エレキギターのアンプなし練習はよくない理由②:サウンドメイキングの練習ができない
エレキギターにはいくつか「ツマミ」がついていますよね!また、アンプなどの機材にもたくさんのツマミが付いています。
これらの「ツマミ」は、アンプから出る音の音色や音量を調整するために使われます。
この「音色の調整(サウンドメイキング)」も初めから上手くできる訳ではなく、たくさん練習が必要です!
具体的には、
- 高い音と低い音のバランス
- 歪み具合
- 柔らかい音にするか、硬い音にするか
- 暖かい音にするか、冷たい音にするか
などのことを考えながらサウンドを作っていく必要があります。
なので、スタジオ練習やライブなのでいきなり「初めてのサウンドメイキングをしよう!」というのはかなり危険です!(笑)
スタジオやライブハウスでしっかりとサウンドメイキングをするには、ギター本体のボリュームやトーンの調整、ピックアップの切り替えや、アンプのイコライザーやエフェクターでの音の調整を日頃から行い、しっかりと慣れておくことが重要なのです。
イコライザーで高音を上げすぎて耳が痛い音になってしまったり、初心者が陥りやすいミスもあるから練習は不可欠!
エレキギターのアンプなし練習はよくない理由③:ミュートの練習ができない
エレキギターは「音を出すより、出さない方が難しい楽器」だと言われています。
どういう意味かと言うと、エレキギターは軽い力で弾いてもボリュームを上げると大きな音が出ます。つまり、出したくない音、ミスで出てしまった音や雑音などもかなり目立ってしまうのです。
この、雑音を防ぐためのテクニックを『ミュート』と言います。
ミュートはエレキギターにおいてかなり重要な技術で、「初心者の演奏と上級者の演奏の1番の違いはミュートがしっかりとできていること」と言う人も多いです。
ただ、生音では、そもそもの音が小さいので雑音を聴き分けることができず、ミュートの練習をするにはアンプを使うのが1番なのです。
音を歪ませると雑音はさらに目立つよ!
エレキギターのアンプなし練習はよくない理由④:アンプに繋いだ方が楽しい!
アンプを使って弾いたことがある人なら分かると思いますが、アンプを使って弾くのはとにかく楽しいです!
上述したような理屈を抜きにしても、単純に大きな音で弾くとストレス発散になりますし、アンプやエフェクターを使うことで憧れのギタリストの音にどんどん近づけられるのもエレキギターの醍醐味です。
ギターの練習で1番大事なことが『やっていて楽しい』ということだと思いますし、モチベーションを上げる意味でもアンプを使ってエレキギター本来の音で弾くのはオススメです!
騒音問題でエレキギターをアンプなしでしか弾けない場合
「部屋で大きな音は出せない!」
「家族やご近所さんに演奏を聴かれるのがイヤだ!」
など、騒音の問題でアンプを使えない人も多いと思います。むしろ、大きなアンプのような爆音を部屋で鳴らせる人の方がレアですよね…。
そんなエレキギター練習の騒音問題を解決するには、『ヘッドホンアンプ』がオススメです!
「アンプって高いよね…」と値段で悩んでる人にも、ヘッドホンアンプはピッタリ!
オススメのヘッドホンアンプ:VOX / amPlug 2
コストパフォーマンスに優れていて、手軽に使えるヘッドホンアンプを探しているならこのアンプがオススメです!
見た目は超小型で、本体をギターに差し込むだけで弾き始められる手軽さが特徴ですが、サウンドは本格的で真空管アンプのようなソフトな音質に加え、ディレイ、リバーブ、コーラスなど9種類のエフェクトを内蔵しています。
iPhoneなどと接続できる端子も付いており、音楽に合わせてギターを練習するのにとても便利です。
コンパクトながら一発でVOXと分かる特徴的なデザインや、様々なタイプのギターに対応できる180度回転するプラグなど、細かい部分まで行き届いたアンプとなっています。
大人気だったamPlugシリーズからさらに改良されていて便利な機能が豊富!
このアンプはヘッドホンでもイヤホンでも挿せるようになっていますが、実際にアンプを通して弾いた音に近い音を出せるのはヘッドホンなので、どちらかと言うとヘッドホンを使うのがおすすめです。
ヘッドホンにも、「開放型」「密閉型」のように種類があるのですが、長時間練習しても耳に負担がかかりにくい開放型のヘッドホンがおすすめです。
エレキギターをアンプを使って弾くときの練習方法
「アンプで練習するときは、クリーントーンで弾くべき!」という意見もよく見かけます。
「クリーントーンで弾かないと、細かい部分までは聴き取れず練習にならない!」
「歪ませて弾くとある程度ごまかせてしまう」
という意味での意見なのですが、僕は必ずしもそうだとは思いません。
「クリーントーンの練習はいらない!」という意味ではなく、クリーントーンの練習も、歪ませて弾く練習も、両方必要なのです。
実際に歪ませて弾いてみるとよく分かるのですが、確かに細かい部分はある程度ごまかせてしまいます。
僕もこれに気づき、クリーンばかりで練習していたのですが、スタジオ練習で久しぶりに歪ませたときに、歪みの調整が上手くいかずもたついてしまいました…。また、演奏が始まるとミュートしきれていない雑音が目立ってしまっていることに気がつきました。
やはり、歪ませて弾く練習は、実際に歪ませなければできないので、
- クリーントーンで練習するときは細かい部分を意識する
- 歪ませるときはミュートや、歪みの調整を意識する
と、しっかりと目的を持ってどちらも練習することが必要です!
エレキギターのアンプなし練習は極力避けよう!
エレキギターの練習にアンプを使うか使わないかで、練習の質は大きく変わってくるので、使うべきが迷っている人は、迷わずアンプを使って練習しましょう!
また、騒音問題でアンプを使って大きな音が出せないという人は、ぜひ今回ご紹介したヘッドホンアンプを試してみてください!
この記事が1人でも多くの役に立つ事を願っています。
エレキギターを練習するときって、アンプなしで弾いてもいいのかな?それともアンプを使って弾いた方がいいのかな?オススメの練習方法が知りたい!