こんな疑問に答えます!
- エレキギターの『弦高』ってなに?
- エレキギターの弦高を変えるとどうなる?
- エレキギターの弦高を調節する方法
僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギターを習得しました。
以前、「なんかギター弾きにくいな…」と思い原因を調べてみたら、どうやら「弦高」に問題があるという事が分かりました。そこで弦高を調節して弾いてみるとビックリ!めちゃくちゃ弾きやすい!「弦高ってスゴい大事なんだな」と学んだので、弦高の調節方法が分からない人はぜひ見てください!
エレキギターの『弦高』ってなに?
「そもそも弦高ってなに…?」という人もいると思うから、まずは「弦高とは何か」というところから説明していくよ!
『弦高』とは、「ギターのフレットから弦までの高さ」のことを言います。一般的に「12フレット上の、フレットの頂点から弦の下側まで」の高さの数値が弦高として表されます。
弦高は、
- ナットの高さ
- ブリッジサドルの高さ
- ネックの反り
の3つの要素によって微妙に変わってくるので、これらを調節して自分にちょうど良い弦高に合わせることが重要です!
また、弦高は弦の太さ(ゲージ)を替えるだけでも変わってしまいます。例えばライトゲージ(細い弦)からヘヴィゲージ(太い弦)に変えると、弦の張力が上がり弦高が高くなることがよくあります。
このように弦高に関しての知識が無いと、知らず知らずのうちに弦高が変わり、「あれ、なんか急に弾きにくくなった…?」と感じてしまう事もあるので、弦高の調整方法を知っておくのはとても重要です!
エレキギターの弦高は低めが良い?
「具体的に弦高を変えるとどうなるの?」という疑問ですが、実際にかなり大きな影響があるので、1つずつ説明していきます。
エレキギターの弦高:高い場合
弦高を高く設定すると、弦がフレットから遠くなるので弦が少し押さえにくくなります。また、弦の張力も強くなるので、弦を押さえるのに必要な力も大きくなります。
こう書くとデメリットばかりのように聞こえますが、サウンド的にはよりブライトなシャキシャキした音質になります。
また、ピッキングした時の弦の反発も強くなるので弦が跳ね返りやすくなり、カッティングなど、ジャンルによっては弾きやすくなることもあります。
アコースティックギターは一般的にエレキギターよりも弦高が高いので、アコギから始めた人は高い方が弾きやすいかも、ということもあります。
弦高が高いと…
張力 | 強くなる |
サウンド | ブライト |
押さえやすさ | 押さえにくくなる |
音の迫力が増して、より澄んだ、存在感のある音になるよ!
エレキギターの弦高:低い場合
高い場合とは逆で、弦高が低いと基本的にギターが弾きやすくなります。特にスウィープやタッピングなどの、いわゆる「速弾き」のようなスタイルはかなりやりやすくなります。
速弾きを多用するようなギタリストの人は、弦高も低く設定している場合が多いです!
ただ、やはり高い場合と反対で、弦高を低くしすぎると音のブライトさ、「音抜け」と言われる音の気持ちよさなどが失われてしまいます。弦がフレットに触れやすくなるので、ミュート(音を鳴らさないようにする)の技術もより必要になります。
そして、1番の問題が「ビビり」です。
ビビりとは、弦が振動したときにフレットと触れてしまい、ギターを弾くと「ビビビビー」というような音が鳴ってしまうこと
弦高が低すぎると、このビビりが起きてしまうので、弦高を調節するときは注意が必要です!
弦高が低いと…
張力 | 弱くなる |
サウンド | ブライトさが失われる |
押さえやすさ | 押さえやすくなる |
弱い力でも弦が押さえられるようになるから、初心者や女性でも弾きやすくなる!
エレキギターの弦高ってどれくらいが良い?
「高い」「低い」とは言っても、「基準が分からない…」と困ってしまいますよね?弦高には、特に基準や適正な高さなどはないのですが、僕が参考にしている一般的なエレキギターの弦高をご紹介していきます。
弦高は一般的に6弦から1弦に向かって、だんだん低くなるように調節するよ!
- 1弦=1.5mm
- 2弦=1.6mm
- 3弦=1.7mm
- 4弦=1.8mm
- 5弦=1.9mm
- 6弦=2.0mm
エレキギターの弦高を調節する方法
ここまでで「今の弦高は自分に合ってないっぽい!調節したい!」と思った人のために、弦高を調節する方法をご説明していきます!
現在のエレキギターの弦高を確認する方法
ギターの12フレット上に定規を当てて、フレットの上部から弦の下部までの距離を測ります。
エレキギターの弦高の調節方法①:ネックの反り
前述したように、弦高は、
- ネックの反り
- ナットの高さ
- ブリッジサドルの高さ
の3つの要素によって決まります。
まずはネックが反っていないかどうか確認していきましょう!
「ボディ側からヘッドの方に向けて」「ヘッド側からボディの方に向けて」両サイドから見てネックに反りがないか確認しましょう。
ネックがあまりに反っている場合は、ギターのリペアショップなどに持っていく必要があります。少し沿っている場合は自分でも調節できますが、ギターのタイプや反り方によって調節方法は異なります。
エレキギターの弦高の調節方法②:ナットの高さ
ナットの高さの調節にも専門的な知識が必要なので、リペアショップなどに持っていきましょう!
エレキギターの弦高の調節方法③:ブリッジサドルの高さ
多くの場合、ネックやナットの調整は必要なく、弦高の調整はブリッジサドルで十分行えます。
ストラトキャスタータイプのブリッジサドルの場合
ストラトキャスタータイプのブリッジには「イモネジ」と呼ばれるネジが、それぞれの弦に2つずつ付いています。
このネジは極細の六角レンチでしか回すことができないでの、ストラトキャスターの弦高を調整したい場合はこの「極細六角レンチ」をまず用意しましょう!
六角レンチでイモネジを回して弦高を調整しながら、それぞれの弦の2つのイモネジが水平になるように調整しましょう。弦を緩めると軽い力でネジを回せます!
ストラトキャスタータイプの場合はそれぞれの弦を1本ずつ調整できるよ!
レスポールタイプのブリッジサドルの場合
レスポールタイプは、円盤状の「サムナット」という部分を回して弦高を調節します。サムナットは時計周りに回せば弦高を低く、半時計周りに回せば弦高を高くできます。
レスポールタイプも、弦を緩めれば手で回せるくらい軽い力で回せます!
レスポールタイプのブリッジは弦1本ずつの弦高調整はできません。1弦と6弦の高さを見ながら調節しましょう!
また弦交換の時など、弦を外すとブリッジは簡単に外れてしまいます。そうなるとサムナットが勝手に回ってしまい、せっかく調整した弦高が変わってしまうので、ブリッジはできるだけ外さないようにしましょう。
エレキギターの弦高調整は演奏を左右する!
今回ご紹介した方法にそって1度試してみれば、弦高調整の方法はマスターできると思います。ただ、弦高は奥が深く、人によって好みも分かれるので自分で色んな高さを試してみて、自分のプレイや音の好みにあう弦高を見つけるのがベストです!
僕も以前は「弦高は低ければ低い程いいんだ!」と、とにかく低くしていましたが、ビビってしまったり、音の張りが無いな、と感じたので最近は少しだけ高くしています。
このように弦高には正解がないので、あなたにピッタリの弦高をあなた自身で見つけてみてください!
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています。
エレキギターの弦高を調整したいけど、やり方がよくわからない…。弦高を変えると何が変わるの?弦高を調節する簡単な方法があれば知りたい!