こんな疑問に答えます!
- ギターアンプの種類
- ギターアンプの仕組み
- ギターアンプの種類(アンプの中身編)
僕はギターを始めて今年で10年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギタリストになりました。
ギターアンプってたくさん種類があって、詳しくないと選ぶのがなかなか難しいですよね…?「ギターアンプを知って、自分にピッタリなアンプを選びたい!」という人はぜひ見てください!
ギターアンプとは
ギターアンプについてよく知らない人も多いと思うから、まずは詳しく説明していくね!
「ギターアンプ」はエレキギターの音を出すための機械です。
「アンプ」という言葉は、「増幅器」という意味の「amplifier(アンプリファイア)」が由来です。
増幅器という語源の通り、『ギターアンプ』は本来とても小さなエレキギターの音を、大きな会場中でもガンガン鳴り響かせられるほど大きく増幅することができます!
ちなみに、ギターアンプの他にも「ベースアンプ」「オーディオアンプ」など、用途によって様々なアンプがありますが、これらをギターに使ってもギターアンプのような良い音は出せません…。(アンプによってはベースとギターを兼用できるものもあります。)
また、オーディオアンプ(音楽を聴くためのアンプ)は「本来の音に出来るだけ近い音を出すこと」が目的なのに比べ、ギターアンプは「作りたいサウンドに音を加工する」という前提で作られているので、アンプによってかなり個性があります!
この「アンプの個性」と「エレキギターの個性」の組み合わせによって、作ることのできるサウンドもかなり変わってくるので、サウンドメイキングにおいてもアンプ選びはかなり重要です!
以上のように、エレキギターにおいてギターアンプは『アンプも含めて1つの楽器』と言われるほど重要で、不可欠な存在として考えられています。
ギターアンプの種類
それでは早速、「ギターアンプの種類」を紹介していくよ!
エレキギターが開発されてから、ギターアンプはその「音質」や「使いやすさ」など、さまざまな部分で工夫され、だんだんと進化してきました。現在、一般的によく使われているギターアンプは以下のように分類されています!
- スタックアンプ
- コンボアンプ
- 小型アンプ
- ヘッドホンアンプ
ギターアンプの種類①:スタックアンプ(セパレートアンプ)
『スタックアンプ』は、箱をいくつか組み合わせたような形をしたアンプです。『キャビネット』と呼ばれるスピーカーの上に、『アンプヘッド』と呼ばれる「音を作って、その音を大きく増幅させる機械」が載っています。
「アンプヘッド」は、音を作る「プリアンプ」と、音を大きくする「パワーアンプ」という2つを1つにまとめたものです。(プリアンプ、パワーアンプについては後ほど詳しく説明します。)
「キャビネット(キャビ)」はスタックアンプの「音を出す部分」で、スピーカー本体がスピーカーボックス(エンクロージャー)と呼ばれる密閉された箱に入っています。
この「スタックアンプ」がギターアンプの元々の形であり、後ほどご紹介する「コンボアンプ」や「小型アンプ」も、スタックアンプを「1つの機械にまとめよう!」とか「もっと小さくしよう!」と変形、改良させてできたものです。
スタックアンプはサイズがとても大きく、重量も持ち運びにかなり苦労するほど重く、音が大きく、値段も高価なものが多いので、自宅練習用や持ち運んで路上ライブなどに使うのには向いていません。
ただ、本格的なライブなどではほぼ必ず使われていますし、ギターを始めたら「でっかいアンプかっこいいなぁ…」と憧れる人も多いです!
ギターアンプの種類②:コンボアンプ
『コンボアンプ』は、先ほどのスタックアンプで言う「アンプヘッド」と「キャビネット」を1つにまとめたタイプのアンプです!
スタックアンプと比べると扱い安く、持ち運びも容易です。(あくまでスタックアンプと比べてですが…)
ただ、スタックアンプはスピーカー本体がスピーカーボックスに密閉されていますが、コンボアンプはアンプヘッドとキャビネットが一体となっている構造的にスピーカーを密閉できないので、スタックアンプのサウンドを完璧に再現することはできません。
とは言ってもサウンドはかなり本格的ですし、クオリティーも高いのでコンサートやスタジオでも使われます!
ギターアンプの種類③:小型アンプ
一般的に『小型アンプ』と呼ばれているアンプも、構造的にはコンボアンプと全く同じです!ただ、自宅での練習に使えるくらい小さいことから「小型アンプ」と呼ばれています。反対にサイズの大きなコンボアンプだけが一般的に「コンボアンプ」と呼ばれています。
大きさが小さいだけでなく、大型のアンプと比べると音もかなり小さく、値段も低価格なので、一般的な家で使うのにはピッタリです!
最近は種類がかなり増え、クオリティーの高いハイエンドモデルや、練習に便利な最新機能がたくさん搭載されたモデルなど、様々な機種が発売されています!
ギターアンプの種類④:ヘッドホンアンプ
『ヘッドホンアンプ』はエレキギターの音をスピーカーからではなく、ヘッドホンやイヤホンから出すことができる「練習用アンプ」です!
騒音問題などが原因で「部屋では大きな音が出せない…」という人でも自宅でギターが練習できるように開発されたアンプで、最近ではヘッドホン自体にアンプが入っており、ギターと直接繋げるようなものも発売されています。
一般的なアンプと比べると低価格で超小型のものが多く、持ち運びにもかなり便利です!
ギターアンプの仕組み
ここからは「ギターアンプの仕組み」について紹介するから、「アンプの種類だけ分かればいい!」と言う人は飛ばして読んでね!
スタックアンプ、コンボアンプなどのアンプの種類に関わらず、アンプは仕組み的には以下のような『3つの部分』に分けられます。
- 音を作る『プリアンプ』
- 音を大きくする『パワーアンプ』
- 実際に音が出る『スピーカー』
ギターアンプの仕組み①:プリアンプ
エレキギターの弦から出た音は、エレキギターの本体にあるマイクのような部分(ピックアップ)で受信され、電気信号として、まずは「プリアンプ」に伝えられます。
この時点での電気信号はかなり微弱なので、プリアンプはこれを次のパワーアンプに送れるくらいまで増幅し、音を調節したりエフェクトを加えます。この調節はアンプに付いている「つまみ」で行います。
ちなみに、アンプには「センド/リターン」という端子が付いているものが多いですが、これはプリアンプとパワーアンプの間にエフェクターを繋いで、欲しいエフェクトを加えるために使うものです。
ギターアンプの仕組み②:パワーアンプ
パワーアンプはその名の通り、プリアンプから受信した信号を大きく増幅する役割を担っています。
プリアンプで増幅した信号は、スピーカーで鳴らすにはまだ小さいので、このパワーアンプで十分に増幅する必要があります。
ギターアンプの仕組み③:スピーカー
ここまでで増幅した電気信号を、実際の音に変えて鳴らすのがスピーカーの役割です!
ギターアンプの種類(アンプの中身編)
ここまで何度も「電気信号を増幅する」という言葉を使ってきましたが、ギターアンプは「何を使って信号を増幅するか」によっても分類されることが多いです!
1種類ずつ紹介していくね!
- 真空管アンプ
- トランジスタアンプ
- モデリングアンプ
ギターアンプの中身の種類①:真空管アンプ(チューブアンプ)
『真空管アンプ』は、「真空管」と呼ばれる真空状態のガラスの管を使って電気信号を増幅するタイプのアンプです!
そのサウンドは「柔らかくて、暖かい」と表現されることが多く、また、真空管特有の「豊かな歪み」も特徴です。
真空管アンプは他のアンプと比べてもかなり長い歴史があり、今でも人気が高いです。
ただ、他のアンプと比べてもかなりデリケートで慎重に取り扱う必要があります。また、真空管には寿命があり、定期的なメンテナンスは必要になります。重量も重く、電圧や真空管の調子などによって音が違ったり、不安定な部分も大きいとも言われています。
手間がかかって少し扱いづらい所も、愛好家やマニアの多い理由かもね!
ギターアンプの中身の種類②:トランジスタアンプ(ソリッドステートアンプ)
『トランジスタアンプ』は、その名の通りトランジスタという電子部品を電気信号を増幅する仕組みに利用したアンプです!
トランジスタアンプは整ったサウンドが特徴で、真空管アンプのように壊れやすかったり、不安定などという特徴がなく、ほとんどメンテナンスの必要がないので扱いやすいです。
メーカーや機種にもよりますが、真空管アンプの音と比べると「硬く、冷たい」と表されることが多いです。
- 『フルチューブ』 → プリアンプ、パワーアンプともに真空管が使われたアンプ
- 『プリチューブアンプ』 → プリアンプに真空管、パワーアンプにトランジスタが使われたアンプ
- 『トランジスタアンプ』 → プリアンプ、パワーアンプともにトランジスタが使われたアンプ
と言う風に呼びます。
ギターアンプの中身の種類③:モデリングアンプ
「モデリングアンプ」とは、デジタル技術を駆使して有名な真空管アンプやトランジスタアンプなどのサウンドを再現することができるアンプです。
メリットは、
- コンディションに左右されない
- 1台のアンプで様々なアンプやエフェクターのサウンドを使い分けられる
- サイズが小さくても、大きなアンプの音が再現できる
- 他のアンプと比べて省エネ
などたくさんあり、また、「サウンドの質」や「名機アンプの再現度」は最近でもどんどん上がってきています!
ギターアンプの種類を理解して、自分にピッタリな1台を選ぼう!
今回ご紹介したように、ギターアンプは種類によって、向いている「用途」や「シチュエーション」がかなり異なります。
例えば、自宅練習用の場合は「音の質が良くて、本格的なこと」というよりは、「扱いやすくて、出したい時にすぐ良い音が出ること」などが重要な条件となると思います。
このように、自分に合ったアンプを選ぶには、アンプの種類をしっかりと理解して、自分の条件に合ったアンプの中から気に入ったものを選ぶのがベストな方法です!
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています。
ギターアンプってたくさん種類があるけど、どれを選べば良いんだろう…?種類ごとのメリット、デメリットとか、それぞれの特徴が知りたい!