こんな疑問に答えます。
- ギターアンプとは?
- 10大ギターアンプメーカーとその特徴
- ギターアンプを選ぶポイント
僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギターを習得しました。
ギター初心者の人などで、「ギターアンプが欲しいけど、選ぶための知識が全く無い…」という人は多いと思います。僕が初めてアンプを買った時もそうでした!同じようにギターアンプ選びに悩んでいる人は、ぜひ見てください!
ギターアンプとは?
まずは「ギターアンプ」について詳しく説明していくね!
「ギターアンプ」は、エレキギターの音を出すための機械です。「アンプ」という言葉は、「増幅器」という意味の「Amplifier(アンプリファイア)」から来ています。
アコースティックギターなど、本体に音を響かせるための空洞がある楽器と違い、エレキギターはギター本体だけで音を大きく響かせることはできません。
そこで、必要になるのが『ギターアンプ』です!
エレキギターという楽器において「ギターアンプも楽器の一部」と言われているくらい、アンプはギターの演奏にとても大きな影響を与えます。
ギター初心者でよく、「上達するまではしばらくアンプなしで練習しよう!」という人がいますが、正直、エレキギターの練習にはアンプがあった方が良いです。
エレキギターの生音だけでも練習することはできますが、やはり音がかなり小さく、無意識に音を大きく出そうとして力が入りやすくなってしまいます…。余分な力が入ると変なクセが付きやすく、上達を妨げてしまう事さえあるので「アンプは練習から使った方が良い」というのが僕の意見です!
10大ギターアンプメーカー
それでは早速、誰もが知る定番のギターアンプメーカーをご紹介していきます!
- Marshall (マーシャル )
- Fender (フェンダー )
- VOX (ボックス)
- ORANGE (オレンジ)
- Mesa/Boogie (メサブギー)
- Hughes&Kettner (ヒュース&ケトナー)
- Roland (ローランド)
- BOSS (ボス)
- Blackstar (ブラックスター)
- YAMAHA (ヤマハ)
ギターアンプメーカー①:Marshall (マーシャル )
ギターアンプと言ったら『マーシャル』。本当にどこのスタジオやライブハウスでも必ずと言っていいほど置いてあるので、「初めて使った真空管アンプはマーシャル!」という人が多いと思います。
マーシャルはイギリスのアンプメーカーですが、ロックサウンドの王道と言われるくらい世界中のライブハウスなどで使われています。
使われるジャンルもポップスからロック、メタルまで幅広く、誰からも愛されるアンプメーカーです。
有名なギタリストも、とにかくみんな使ってる!
- 低音域(ロー)と高音域(ハイ)が際立つ、「ドンシャリ」と表されるサウンド。
- マーシャルの代名詞である歪ませたときの荒々しいディストーションサウンドだけでなく、クリーンなサウンドも美しい。
- レスポール(Gibson)
- テレキャスター(Fender)
ギターアンプメーカー②:Fender (フェンダー )
マーシャルと同じくらい超定番の『フェンダー』、こちらはがっつり歪ませた音というより、クリーンからクランチサウンドが魅力です。
アメリカのメーカーで、アンプとスピーカーが一体になったコンボタイプのアンプを多く販売しています。
フェンダーのアンプはワット数の大きなものだけでなく、小さなアンプも高いクオリティと個性があり、オススメです!
フェンダーはギターメーカーとしても超有名!
- きらびやかで明るいクリーンサウンドが美しい。
- ブルージーなクランチサウンドもジャズやブルースのギタリストに好まれる。
- ストラトキャスター(Fender)
- テレキャスター(Fender)
ギターアンプメーカー③:VOX (ボックス)
高級家具のようなクラシカルでおしゃれな見た目が印象的な『ボックス』のアンプ。
スタジオなどではあまり見かけませんが、ワット数の小さいコンパクトな真空管アンプが人気で、コスパも良いので部屋での練習用に買う人が多いようです。実際に僕が初めて買ったのもボックスのアンプ!
60年代〜70年代のロックが好きな人には特におすすめです!
Queenのブライアン・メイやビートルズが愛用していたことで有名!
- 歪ませないとものすごくクリーンなサウンド
- 歪ませると温かく粘っこい音質ですが、歪ませすぎるとジャリッとした好みの分かれるサウンドに。
- 中音域(ミドル)が際立つ艶のあるサウンドのアンプが多い
- ES-335 (Gibson
ギターアンプメーカー④:ORANGE (オレンジ)
なんと言っても名前の通り明るいオレンジの外装が目立つ!大きな「Orange」の文字や操作パネルもオシャレです。
『Orange』はイギリスのギターアンプメーカー。スタジオなどではあまり見かけませんが、自宅練習用の小型アンプの印象も強いです。
一般的なロックからハードロック、メタルまで、幅広いジャンルで使われます。
- 「orange」特有の、個性のある明るいサウンド
- 1番の魅力はクランチ、「湿った音」と表される倍音の多い個性的なサウンド。
- かなり歪むアンプも多い。
- レスポール (Gibson)
- ジャガー (Fender)
ギターアンプメーカー⑤:Mesa / Boogie (メサブギー)
『メサブギー』と言えば、ハードロックやメタルなどのヘヴィロック。ドンシャリサウンドを求めている人は一度試すべき!
「Dual Rectifier」という機種がとても有名ですが、他にも種類は豊富で選択肢はかなり多いです。
とにかくガンガン歪むアンプを多く作っていますが、クリーンやクランチも美しく、ヘヴィロック系だけでなくファンク系のジャンルでも好む人は多いようです。
カルロス・サンタナが愛用!
- エフェクターは必要ない程の強烈な歪み
- 歪みで有名だが、クリーンサウンド、クランチサウンドもすごくきれい。
- PRS
- レスポール (Gibson)
ギターアンプメーカー⑥:Hughes&Kettner (ヒュース&ケトナー)
『ヒュース&ケトナー』もハードロックなどのジャンルで好まれるハイゲインアンプで知られています。
見た目のインパクトではオレンジにも負けません。青に光る透明のパネルの奥で赤く光る真空管…。どこの楽器店でも一発で目に着いてしまいます!
高級なアンプがメインで、どのアンプもクオリティーはかなり高いです。
憧れの高級アンプというイメージ!
- ものすごく歪む上に、上質で心地よいディストーション。
- クリーンもものすごく美しく、クランチは落ち着きがあってまとまった印象
- レスポール (Gibson)
- ストラトキャスター (Fender)
ギターアンプメーカー⑦:Roland (ローランド)
『Roland』は日本のメーカー!
Rolandのアンプの中でも、ジャズコと呼ばれる「JC-120」はほとんどのリハーサルスタジオやライブハウスに置いてある超定番のアンプです。こちらはほぼ歪まないので、エフェクター等で歪ませる必要があります。
ちなみにコンパクトエフェクターで有名な「BOSS」も「Roland」が手がけています。
- 硬めで澄んだ音質が印象的なクリーンサウンド
- レスポール (Gibson)
- テレキャスター (Fender)
Rolandのジャズコは最も有名なソリッドステートアンプ!
ギターアンプメーカー⑧:BOSS (ボス)
『BOSS』は先ほどご紹介したRolandのグループ会社です。
コンパクトエフェクターで特に有名ですが、最新技術を使ったクオリティーの高いアンプや、コスパの良い小型アンプなどもたくさん製作しています。
ギターアンプメーカー⑨:Blackstar (ブラックスター)
ここまでご紹介した歴史あるメーカーと比べると新しいメーカーですが、最近では『Blackstar』を使用するプロのギタリストも増えてきています。
もともとマーシャルの技術者たちが生み出したメーカーで、クオリティの高い真空管アンプや真空管エフェクトペダルで知られています。
ウリ・ジョン・ロートやガスGなどが使用!
ギターアンプメーカー⑩:YAMAHA (ヤマハ)
世界最大の楽器、音響メーカーの1つである『YAMAHA』は、ギターを弾かない人にとっても1度は聞いたことがある名前だと思います。
作っている楽器や機材はかなり幅広いですが、ギターアンプも人気で、国内外のギター奏者に使用されています。特に最近はその大きさからは信じられない、パワフルでクオリティの高い小型アンプが人気です。
幅広い価格帯のギターも人気!
ギターアンプ、メーカー以外で選ぶときに注目するポイント
メーカー以外に注目すべきポイントも合わせてご紹介するよ!
ギターアンプの選び方①:アンプの種類
- 真空管アンプ
- トランジスタアンプ
- デジタルアンプ
- イヤホンアンプ
アンプの種類①:真空管アンプ
真空管とは真空のガラスなどの管で、電気信号を増幅させるために使われるものなのですが、「真空管アンプ」はこれを利用し、エレキギターから伝わる電気信号を増幅させることで大きな音を発生させるという仕組みのアンプです。
真空管アンプは他のアンプと比べるとかなり長い歴史があり、自然な歪みと温かみのあるサウンドから人気が高く、愛好家やマニアも多いですが、真空管はとってもデリケートで慎重な取り扱いが必要という特徴もあります。
真空管には寿命があり、メンテナンスが必要
また、真空管アンプは電圧や真空管の調子などによって音が違ったり、不安定な部分も大きいとも言われています。
アンプの種類②:トランジスタアンプ
「トランジスタアンプ」とは、その名の通りトランジスタという電子部品を利用したアンプなのですが、真空管と同じようにトランジスタを利用して電気信号を増幅するという仕組みになっています。
トランジスタアンプは整ったサウンドが特徴で、真空管アンプのように壊れやすかったり、不安定などという特徴がなく、ほとんどメンテナンスの必要ないなど扱いやすいという特徴があります。
真空管アンプの音は「やわらかい」と表現されることが多いのに比べて、トランジスタアンプの音は「硬い」と言われることが多いです。ただこれもメーカーや種類によるので一概には言えない部分でもあります。
アンプの種類③:デジタルアンプ
「デジタルアンプ」とは、ギターから出る音をデジタル変換して、そのデジタル信号を増幅して音として発生させるという仕組みのアンプです。
デジタルアンプは、これまでに発売された真空管アンプやトランジスタアンプの中で名機と呼ばれるものをモデリングし、それらに似たサウンドを出すことができます。
デジタルアンプのメリットは「コンディションに左右されない」「1台のアンプで様々なアンプやエフェクターのサウンドを使い分けられる」「省エネ」などたくさんあり、またデジタルアンプの技術は最近でもどんどん上がっています。
アンプの種類④:ヘッドホンアンプ
ヘッドホンアンプとは、スピーカーから音を出すのではなく、ヘッドホンやイヤホンから音を出すためのギター練習用のアンプです。
ヘッドホンアンプは騒音問題などで大きな音が出せない環境でもギターが練習できるように開発されたアンプで、最近ではヘッドホン自体にアンプが入っており、ギターと直接繋げるようなものも発売されています。
一般的なアンプと比べると超小型のものが多く、持ち運びにもかなり便利です。
アンプの選び方②:サイズ(ワット数)
ギターアンプの音の大きさの目安として「ワット数」が使われます。アンプのワット数によって使用用途や適した環境なども変わってくるので、アンプを買ううえで重要なポイントになります。
アンプのサイズ①:50〜100W
ライブハウスや野外ライブ、スタジオなどで使われるのがこのくらいのワット数です。
ボリュームをめちゃくちゃ絞ってもかなり大きな音が出てしまうので、自宅での練習には向いていません。
ただ、ライブ会場などではこれくらいの大きなアンプが多いので、ライブをしたいならスタジオ練習などで大きなアンプに慣れておくのも必要でしょう。
アンプのサイズ②:10〜50W
小~中規模のライブ会場、ライブハウス、スタジオなどで使われるサイズです。
また、防音設備が整っていたり、田舎のほうで家が隣接していなかったり、騒音問題がない場合は自宅でも使える場合もあります。
アンプのサイズ③:1〜15W
いわゆる「ミニアンプ」と呼ばれるアンプで、自宅練習用として最も適しています。
このくらいの小さなアンプでも、ボリュームを上げるとけっこう大きな音が出るので、特に初心者の練習用にはピッタリだと思います
その他
その他の注目ポイント①:ヘッドホン端子の有無
アンプ、ミニアンプの中にもヘッドフォン端子がついているタイプとついてないタイプがあります。ついているタイプを選べば、遅い時間の練習などでもヘッドフォンやイヤホンを繋いで静かに練習することができるので便利です
その他の注目ポイント②:本体の大きさ
買ったところで「部屋に置くスペースがない!」となってしまうと意味がありませんよね?買う前にアンプの大きさをチェックし、部屋に置けるか確認しておきましょう。
その他の注目ポイント③:見た目
アンプの見た目も練習のモチベーションを上げるのに役立つので、気に入った物を選ぶことをオススメします。また、アンプはずっと部屋に置きっぱなしになることが多いので、インテリアとしてもおしゃれなものを選ぶとよいかもしれません。
ギターアンプ選びはメーカーに注目するのも楽しい!
ギターアンプはメーカーによってかなり個性があり、そこに注目してみるのも面白いです。また、購入するアンプを選ぶときは、メーカー、種類、大きさなど、全ての条件を見ながら選ぶようにしましょう!
アンプがあると練習のモチベーションは上がりますが、それがお気に入りのアンプならなおさらです。生音より1段階、目指している音に近づく感覚をぜひ味わってみてください!
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています。
ギターアンプってどうやって選べばいいんだろう…?メーカーによって違いとかあるのかな?何かおすすめのアンプメーカーとか、部屋での練習にピッタリなアンプがあれば知りたい!