ギターの速弾きができない原因はコレ!『速弾き練習の6つの注意点』

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そーじゅ

ギターの速弾きがうまくできない…。何回練習しても速く弾くと弾き間違えてしまう…。速弾きのフレーズを速く、正確に弾けるようになる方法が知りたい!

こんな疑問に答えます。

この記事のポイント
  • ギターの『速弾き』はできないとダメ?
  • ギターで速弾きができない人の特徴
  • ギターの速弾きができない人へ『速弾き練習の6つの注意点』
  • ギターの速弾きができないのは筋力のせい?

僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギターを習得しました。

ギターをやっていると『速弾き』って1度は憧れますよね?ただ、速く弾けるように何度練習しても「なかなか速く弾けるようにならない…」「ミスが減らない…」という人も多いと思います。そんな人は今回の記事を参考にしてみてください!

ギターの『速弾き』はできないとダメ?

まず始めに、「そもそもギターの『速弾き』ってそんなに重要?」と疑問に思っている人もいると思います。ネット上でも、「速弾きは絶対習得すべき!」「速弾きなんか別にいらない!」などさまざまな意見があるようです。

結論として、速弾きは「絶対にできないといけない」ということはありません。

ただ、速弾きにそこまで興味はなくても、ギターをやっていれば「速く弾いてみたい!」という気持ちがあったり、憧れのギタリストの速弾きを見て「すげーー!!」と感動したという経験がある人も多いと思います!

このように「速弾きしたい」という気持ちが少しでもあるなら、「自分にはムリ…」と決めつけてしまう前にトライしてみるのがオススメです!

速弾きはギターの『表現の幅』にも影響する

『速弾きができること』は、スーパーギタリスト達のように「ずっと速く弾くこと」以外にも役立ちます。

ギターの演奏において『強弱』というのは大事な表現方法の1つです。同じように演奏の中で『速く』『遅く』と弾き分けることも『表現の幅』としてかなり有効に使うことができます。

このように、演奏の中で部分的に速く弾けた方が良い場合もあります。「速弾きの練習はいらない」という意見もありますが、『速弾きができない=選択肢が減る』ということになってしまうのです…。

そーじゅ

つまり、速弾きはできなくても良いけど、できると役立つ場面も多いよ!


ギターで速弾きができない人の特徴

「速弾きはできた方が良い」と上述しましたが、速弾きをしたくても「できない…」「苦手…」という人も多いですよね…。このように『速弾きが上手くできない人』には以下のような特徴のある人が多いです。

ギターで速弾きができない人の特徴
  • 速いテンポで何度も繰り返し練習している
  • 指に「ムダな動き」が大きい
  • 左右の手のタイミングがズレている
  • 「速く弾こう」と思いすぎている
  • 速弾きできた気になっている

ギターで速弾きができない人の特徴①:速いテンポで何度も繰り返し練習している

「何度練習しても速弾きがなかなか上達しない…」という人は、速弾きフレーズを練習するときに速いテンポで何度も繰り返し弾いている人が多いです。

知らないフレーズをいきなり速く弾くと、どんなに上手い人でも初めは弾き間違えてしまいます。弾き間違えたときに「間違えなくなるまで繰り返し弾く」という練習をしている人が多いですが、これはあまり良い練習方法とは言えません。

同じテンポで繰り返してもなかなか弾けるようにはなりませんし、何度も繰り返しているうちに『弾き間違えること』へのハードルがどんどん低くなり、『弾き間違えるクセ』が付いてしまうからです…。

ギターで速弾きができない人の特徴②:指に「ムダな動き」が大きい

こちらは速弾きが苦手な人に限らず、ギター初心者の弾き方にも多い特徴なのですが、「左手がなんかバタバタしてるなぁ…」という人が多いです。

なぜバタバタ動いて見えるかと言うと、運指に『ムダな動き』があるからです。この小さなムダな動きが、速弾きの際にタイムロスになったり、指を余計に動かすことで疲れに繋がってしまいます。

そーじゅ

これは弦を押さえる左手に限らず、右手のピッキングにおいてもムダな動きを極力省くことが重要!

ギターで速弾きができない人の特徴③:左右の手のタイミングがズレている

ギターの音が上手く音が鳴らない原因の1つに「左手と右手のタイミングが合わない」ということがあります。

ギターを始めたばかりのときは、ギターの音を鳴らすために「左手で弦を押さえてから、ピックで弾く」という練習から始める人が多いと思います。このことから、無意識に「左手→右手」という動きをしてしまっている人が多いですが、速く弾く際は「弦を押さえる」「ピックで弾く」という2つの動作をほぼ同時に行う必要があるのです。

この左右のタイミングの差は速弾きのときは『より大きな差』となって目立ってしまいます…。

そーじゅ

人によっては右手が速くなってしまっている場合もあるよ!

ギターで速弾きができない人の特徴④:「速く弾こう」と思いすぎている

速弾きのときに「よし、速く弾くぞ!」と意識しすぎることで、自然と体に力が入ってしまう人も多いです。

このように体が硬くなったり、腕や手首、指が力んでしまうと手がスムーズに動かず、速く弾くこともできなくなってしまいます。

速弾きの際に腕にグッと力を込め、痙攣を利用して弾く人もいたりと、弾き方は人によるので一概に「とにかく脱力すべき」とは言えませんが、体全体がガチガチではさすがに上手くコントロールが効かないので、やはり速弾きには『リラックス』も重要です。

そーじゅ

鏡で見てみると力んでるかどうか案外分かりやすいよ!

ギターで速弾きができない人の特徴⑤:速弾きできた気になっている

速弾きが上手くできていない人の中には「自分が弾けていない」ということに気がついていない人も多いです。

ずっと気が付かなければ問題ないのですが、録音などで自分の演奏を聴いたときに「え、こんなに下手なん…」とショックを受ける人も多いです…(ちなみに僕はそうでした…)

ギターの速弾きができない人へ『速弾き練習の6つの注意点』

そーじゅ

それではオススメの速弾き練習法を紹介していくよ!

ギター速弾きができない人向け練習法
  • 左右の手のタイミングを合わせる
  • 始めはテンポを落として弾く
  • 指を『最小限の動き』で動かす
  • 力まない
  • 自分の音を聴いてみる
  • 速弾きに向いた環境づくり

ギター速弾きができない人向け練習法①:左右の手のタイミングを合わせる

「できるだけ速く弾いてみよう!」と試したことがある人も多いと思いますが、ミスをせず弾くことはできなくても、「ただ速く弾く」だけならかなりのスピードでできますよね?つまり、右手も左手も速く弾く能力、筋力はあるということです。

つまり速弾きのトレーニングは指の筋力を鍛えるのではなく、指を正しく動かすための脳を鍛えていく作業になります。

早く弾くと正確に指が動かなくなるのは、右手と左手のタイミングを合わせることが難しくなるからなので、このズレを無くしていく練習が必要です。

そーじゅ

このためにも、以下のような練習が有効になるよ!

ギター速弾きができない人向け練習法②:始めはテンポを落として弾く

まず、速弾きフレーズを練習するとき初めはテンポを落として弾きましょう。ミスなく完璧に弾けるくらいの速さが理想です。

ゆっくり弾いてみると分かるのですが、ゆっくりテンポを維持しながらミスなく弾くのって案外難しいんですよね…。ということで、テンポを維持するために「メトロノーム」を使うのはかなりオススメです!

メトロノームを使って初めはテンポを半分以下くらい遅くし、『完璧』に弾けるようになるまで練習しましょう。

『完璧』とは
  • ミスをしないことはもちろん、細かい部分にも目を向ける
  • リズムのズレは聴いている側からはかなり目立つので、正しいリズムをキープする
  • 強弱などの細かい表現も、速く弾いてから付け加えるのではなくゆっくりのときから意識する

遅いテンポで完璧に弾けるようになっても急にテンポは上げず、徐々に上げるようにし、常に完璧に弾けるテンポで弾くように意識しましょう。

そーじゅ

ゆっくり弾いていると速く弾きたくなる気持ちはすーごくよく分かるけど、そこは我慢して「とにかくテンポを落とす」を心がけよう!

ギター速弾きができない人向け練習法③:指を『最小限の動き』で動かす

左手も右手も指は『最小限の動き』で動かし、ムダのない動きを目指しましょう。

弦を押さえる指は、「今押さえている地点から次に押さえる地点まで、最短距離で動かす」ということを意識してください。『最短距離』ということはあまり指を指板から浮かさない動きになります。指を大きく浮かせると時間のロスが生まれ、ギター初心者に多いバタバタとした動きになってしまいます。

そーじゅ

ピッキングも「ピッキングの幅を小さくする」「ピックは常に弦の近くに置いておく」など、最小限の動きを心がけよう!

ギター速弾きができない人向け練習法④:力まない

動きだけでなく、力も『必要最低限』を意識してみましょう。

  • 左手は弦を押さえて鳴らしたときに、音がビビらずキレイに鳴る最小限の力
  • 右手はピックを落としてしまわない最小限の力

を意識しましょう。

速く正しく弾くためには正しいフォームで弾くことも重要ですが、力んでいるときは本来のフォームが崩れてしまっていることが多いです。速弾きが苦手な人にはピックを持つ手が肘から動いてしまっている人も多いですが、また、力んでいると、本来の最高スピードで指を動かせなくなってしまいます…。

また、1本の指を折りたたもうとすると周りの指も動いてしまうように、指は構造上1本に力を入れると他の指にも影響してしまいやすいようにできています。指を自由に動かすためにはそれぞれの指を独立して動かしたいので、できるだけ常に力を抜いてリラックスさせておくことが重要なのです。

ギター速弾きができない人向け練習法⑤:自分の音を聴いてみる

1度自分の演奏を録画したり、録音して、しっかりと聴いてみるのはすごくオススメの練習方法です。

「そんなことしなくても、弾きながら自分の音聴こえてるじゃん!」と思うかもしれませんが、弾きながらだとちょっとしたミスやリズムのズレには気が付きにくいのです。

また、音だけでなくスマホなどのカメラで録画をしてみると、「自分の思っている動き」と「実際にしている動き」のズレに気がつけることがあるのでオススメです。例えば、ピッキング時に1回1回ピッキングの大きさや角度が全く違うとコントロールするのが難しいのですが、この毎回のピッキングの違いに自分で気がつくことは難しく、客観的に見ることでしか気がつけないのです。

速弾きの練習のときは、

  • エフェクターやアンプの機能などで音を歪ませる
  • 原曲などの音源と合わせて弾く

というのは避けましょう。これも自分のギターの音をしっかりと聴くためです。

ギター速弾きができない人向け練習法⑥:速弾きに向いた環境づくり

「弘法筆を選ばず」とも言いますが、速弾きに関しては適した道具や環境を作ってみるのもオススメです!

例えば、速弾きには「おにぎり型」のピックよりも「ティアドロップ型」のように面積の小さなピックのようが向いています。小さいピックの方が細かい動きに適しており、実際に速弾きを得意とするギタリストのほとんどが小さなピックを使っています。

また、ギターの弦高を調整してみるのもアリです。弦高は一般的に低い方が速弾きには適しています。ただ、弦高は弾きやすさだけでなく、音のトーンなどにも関わってくるので、自分の好みのサウンドなどとのバランスを考えながら調整してみてください。

ギターの速弾きができないのは筋力のせい?

「速弾きのために指の筋肉を鍛えよう!」という人がいたり、指の筋トレグッズなどもありますよね?ただ、指の筋肉がついて多少速く弾けるようになる可能性はありますが、あまり大きな効果は期待できません…。

そもそもギターが上手くなることは、『脳』の成長がかなり大きな割合を占めています。例えば、押さえられなかったFコードが急に押さえられるようになるのは、指の筋力が急激に強化された訳ではなく、脳が「指をこの形にする」という指令を正しく出せるようになったからなのです。

試しに速く弾いてみると分かりますが、そこまで「筋肉疲れたー」というほど指の筋肉は使いません。脳に速く指を動かすための動きを覚えさせる練習の方が断然有効な練習だと言えるでしょう。

ギターにおいて「速弾きができない…」と思えるのも『才能』

あなたは何をもって「速弾きできる、できない」が決まるのか、ということを考えたことがありますか?

プロのギタリストなどで多くの観客の前で弾く機会のある人以外は、「自分ができたと思うかどうか」によって決まってしまいます。

つまり、自分が「できた」と思ってしまうとそれ以降の成長は見込めないのです。

自分の『速弾きができる』のハードルが高ければ高いほど上手くなる可能性が高いので、「速弾きできない…」と思える才能を大事にして、これからどんどん成長していきましょう!

この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています!


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