こんな疑問に答えます! 僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく独学でギタリストになりました。 僕もギターを始めてすぐの頃に『チョーキング』を練習しました。同じようにギター初心者でチョーキングをマスターしようとしている人はぜひ見てください! 『チョーキング』とは、ギターの弦を持ち上げて音程を上げる技術のことを言います。チョーキングは和製英語で、英語ではベンディング(bending)と呼ばれています。 エレキギターの音と言えば「キュイーーーン」みたいな音を想像する人が多いと思いますが、あのキュイーーーンはチョーキングによって生み出されています! ギターなどの弦楽器特有の技術で、弦をどれくらい持ち上げるか少しの力加減で大きく音程が変わってしまうので、細かいコントロールが必要になります。 狙った音程に合わせられないと不快な演奏になってしまうから、しっかりと弦のコントロールを身につけよう! TAB譜上では、チョーキングは『cho』、または『C』と表されます。 チョーキングには、どのくらいの音程を持ち上げるかによっていくつかの種類があります。 それぞれ紹介していくね! まずは普通のチョーキングです。一般的なチョーキングでは音程を1音(2フレット分)持ち上げます。 『半音チョーキング(ハーフチョーキング)』の場合だと、名前の通り半音分(1フレット分)持ち上げます。 楽譜上では「HC」「h.cho.」という風に表されます。 『1音半チョーキング』も名前の通り、1音半分(3フレット分)音を持ち上げます。 普通のチョーキングよりも大きく弦を持ち上げなければいけないので、より力も入りますし、始めは指が痛く感じると思います。普通のチョーキングができるようになってから挑戦してみてください! 楽譜上では「1HC」「1h.cho.」と表されます。 音を4分の1音だけ持ち上げる『クォーターチョーキング』というのも存在します。 4分の1上げるとは言っても、「正確に1音の4分の1上げないといけない!」という感じではなく、「ちょっとだけ上げる」という感じで十分です! 楽譜上では「QC」と表されます。 チョーキングするときに弦を持ち上げることを『チョークアップ』、持ち上げた弦を元に戻すことを『チョークダウン』と言います。 チョークアップするときは音を鳴らさず、弦を持ち上げてからピッキングし、チョークダウンの音だけを鳴らすテクニックも存在します。 チョークアップは「U」、「チョークダウン」は「D」「CD」と表記されます。 それではチョーキングのやり方を説明していきます! 一般的に、チョーキングでは薬指を使うことが最も多いので、まずは薬指を使ったチョーキング、例として3弦5フレット(ド)の音をチョーキングするやり方からご説明します! 「チョーキングは弦を押し上げる技術」と上述しましたが、低音側の弦(4〜6弦)を押し上げると、ネックからはみ出してしまいますよね? そこで、低音弦をチョーキングするときは、指を弦に引っかけて、下方向(1弦側)に引っぱり下げるタイプのチョーキングを用います。 こちらは持ち上げるタイプのチョーキングよりも、さらに指の力が必要になるので、始めのうちは難しく感じるかもしれません。後ほどご紹介するコツをしっかりと意識しながら練習してみてください! チョーキングのやり方をご紹介しましたが、まだ、なかなか上手くいかなかったり、ムダな力を使ってしまっている場合が多いと思います。さらに効率よく、チョーキングを上手くコントロールするために、以下のポイントを意識しながら練習してみてください! チョーキングのコツ①:指だけで持ち上げない 弦を持ち上げるときは『ドアノブをひねるように』手首を回して持ち上げるようにましょう! こうすることで、手首の力を利用して弦を持ち上げることができるので疲れにくく、音の調節もしやすくなります。 指だけで弦を持ち上げようとするとなかなか上手く上がらず、ムダに疲れてしまいます。また、指に余計な負担がかかるので痛くなりやすく、音のコントロールもしにくいです。 どちらかと言うと指は固定して、手首で持ち上げるイメージ! 弦を持ち上げるときに、1本の指で持ち上げるのではなく、できるだけ他の指を添えて複数の指の力で持ち上げるようにしましょう! 1本の指ではなかなかギターの弦は持ち上げにくく、指も痛くなってしまいます。 場合によっては1本で持ち上げなければいけないこともありますが、そうでなければできるだけ多くの指を使いましょう。 薬指でチョーキングする場合は、空いている中指と人さし指を薬指に添えて、3本の指の力で持ち上げよう! 手の平とネックの間に空間を作り、くっつけないでおくこともポイントです。 手の平とネックをベッタリとくっつけた状態でチョーキングすると、手首が回しづらくなってしまいます。こうなると指の力だけで弦を持ち上げるしか無くなってしまうので、気を付けましょう! チョーキングは、耳で音程を感じることがとても重要なテクニックです。 ギターはヴァイオリンなどの楽器と違って、フレットがあるおかげで耳で音程を聞き分けなくても正しい音程で演奏できる楽器なのですが、チョーキングは自分で音を調節しなければいけません。 この音の感覚を掴むために、始めはゆっくりと弦を持ち上げ、正しい音程で止める練習をしましょう。 演奏の中では弦を素早く持ち上げることの方が多いですが、音の感覚を掴むまではゆっくりと持ち上げた方が感覚が掴みやすいです。 「音程が合ってるのかよく分からない…」という場合は、チューナーを使って音程をチェックしながら練習するのもオススメ! チョーキングをするときは、持ち上げた方向の弦と、指先や弦が触れてしまい、雑音が出やすいです。ミュートで確実に雑音を防ぎましょう。 やり方としては、弦を持ち上げる方向、例の場合だと3弦をチョーキングするので1、2弦をミュートします。親指をネックの上から被せるようにし、軽く1、2弦に触れてミュートしましょう。 今回は「チョーキング」をご紹介しました。始めはすぐに指が痛くなりますし、弦をコントロールする感覚が身につくまでなかなか上手くいかないかもしれません。 ただ、チョーキングはある程度慣れが必要な技術です。コツなどを意識しながら練習することももちろん大事ですが、何度も弾いてマスターしましょう! また、曲の中で自然とフレーズに組み込めるようになってくると、表現の幅はかなり広がります!チョーキングは使いどころがかなり多いので、まずは確実にマスターしておきましょう! この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています!
ギター初心者が習得すべき『チョーキング』とは
チョーキングのTAB譜上の表記
ギターのチョーキングの種類
チョーキングの種類①:一般的なチョーキング
チョーキングの種類②:半音チョーキング
チョーキングの種類③:1音半チョーキング
チョーキングの種類④:クォーターチョーキング
チョークアップ、チョークダウン
ギター初心者発見!チョーキングのやり方
チョーキングのやり方①:基本のチョーキング
チョーキングのやり方②:低音弦のチョーキング
ギター初心者が意識すべきチョーキングの5つのコツ
チョーキングのコツ②:できるだけ複数の指を使う
チョーキングのコツ③:手の平とネックはくっつけない
チョーキングのコツ④:ピッチは正確に
チョーキングのコツ⑤:ミュートもしっかりと
ギター初心者はチョーキングを必ずマスターしよう!
【ギター初心者】チョーキングのやり方と5つのコツ、4種類のチョーキングを習得しよう!
この記事のポイント
チョーキングとは
チョーキングの種類
チョーキングのコツ
ギターの「チョーキング」が上手くできるようになりたい!そもそもチョーキングってどんな奏法?ギター初心者でもうまく弾けるようになるコツとか、オススメの練習方法があれば知りたい!