












こんな疑問に答えます!
- エレキギター初心者はまず『パワーコード』?
- パワーコードの押さえ方
- パワーコードと合わせて覚えたいテクニック
- パワーコードの練習にオススメの練習曲
- 一般的なコードからパワーコードへ変換する方法
僕はギターを始めて今年で9年目になりますが、人から習ったことは1度もなく、独学でギターを習得しました。
ギターを始めたばかりの頃は何を練習したら良いか分からず、今考えるとかなり『効率の悪い練習』をしてしまっていました…。そんな今の僕がもしギター初心者に戻ったとしたら、まず『パワーコード』を練習するので、今回はそんなパワーコードについてご紹介していきます!
エレキギター初心者はまず『パワーコード』?



『パワーコード』とは、ルート音(基準になる音)と5度の音、2つの音だけを鳴らすコードのことを言います。
「ん、どういうこと?」と思ってしまうかもしれませんが、今は「パワーコードは2つの音だけを鳴らすんだ!」とだけ分かっていれば大丈夫です!
パワーコードは鳴らす音が2つだけなので、コツさえ掴めばすごく簡単にマスターできてしまいます。また、「1つのコードをマスターすれば一気に2、30種類のコードが弾けるようになる」という万能さも魅力です。



さまざまな曲の中で名前の通り『パワフルで、力強い低音サウンド』を表現するために使われ、特にロックやメタルなどのジャンルで大活躍する『パワーコード』、ギター初心者のうちにしっかりと習得しておきましょう!













一般的な『コード』については、下の記事で詳しく解説してるからチェックしてみてね!
エレキギター初心者でもできる『パワーコードの弾き方』
















それでは早速、パワーコードの弾き方を解説していくよ!
パワーコードにはいくつかのパターンがあるので、それぞれのパターンに分けて詳しく説明していきます。
エレキギター初心者でもできる『パワーコードの弾き方』①:パワーコードの基礎
パワーコードは「ルート音」と「5度の音」の2つの音から成り立っているコードです。まずは簡単にルート音と5度の音について説明しておきます。













ちょっと複雑な話なので、頭の隅っこに置いておくくらいでOK!
『ルート音』とは基準となる音のことで、パワーコードのルート音はそのコードの名前、例えば「Cコード」ならルート音も「C(ド)」になります。
『5度』というのは、ルート音からの距離を表していて、例えばルート音が「C(ド)」ならド(1度)、レ(2度)、ミ(3度)、ファ(4度)、ソ(5度)という事で、ソが「5度の音」という事になります。
このルート音と5度の音を指板上で見てみると、必ず以下のような配置になります。




ルート音(上の画像では5弦、3フレット)と、そこから下の弦に1本、ボディ側に2フレット分移動した5度の音(上の画像では4弦、5フレット)です。













この『ルート音から1本下の弦、2フレットボディ側』というルールは、ルート音が6弦、5弦の場合は絶対だから覚えておこう!
エレキギター初心者でもできる『パワーコードの弾き方』①:パターン1
基本を踏まえた上で、早速パワーコードのパターンをご紹介していきます。
1つ目のパターンは『ルート音が6弦にある場合』です。このときの押さえ方を「Gコード」を例にご説明します。
まず、鳴らす音は「Gコード」なので、ルート音の「G(ソ)」と5度の音である「レ」になります。
この時、ルート音の「ソ(6弦、3フレット)」は人差し指、5度の音の「レ(5弦、5フレット)」は薬指で押さえる人と小指で押さえる人がいます。どちらか押さえやすい方で押さえましょう。













パワーコードで1番重要なのがこの「手の形」!!
ミュートをマスターしよう!
上記の方法だと、鳴らしたい2つの音以外にも、鳴らしたくない音が鳴ってしまうと思います。この『鳴らしたくない音』を鳴らさないために「ミュート」という技術を使います。
『ミュート』とは指で軽く弦に触れて弦の振動を止め、音が鳴らないようにする事です。
今回の「Gコード」の場合、鳴らしたい音は6弦と5弦にあるので、1〜4ミュートする必要があります。
まず、6弦、3フレットを押さえている人差し指で1〜5弦に軽く触れてミュートします。横から見ると以下のようなイメージになります。



次に、5弦、5フレットを押さえている薬指、もしくは小指で1弦〜4弦に軽く触れて、同じようにミュートします。
この2本の指で余分な音をミュートすることができますが、余った指をサポート的に使うことでより確実にミュートができるので、自分がやりやすいやり方を試してみてください。













このように、ルート音が6弦にある場合は4弦~1弦の音をミュートするよ!
エレキギター初心者でもできる『パワーコードの弾き方』①:パターン2
2つ目のパターンは『ルート音が5弦にある場合』です。この場合の押さえ方を「Cコード」を例にご説明します。
押さえる位置は「Cコード」なので、ルート音の「C(ド)」と5度の音である「G(ソ)」になります。
この時もルートの音の「ド(5弦、3フレット)」は人差し指、5度の音の「ソ(4弦、5フレット)」は薬指か小指で押さえましょう。
ルート音が5弦にある場合、1,2,3弦に加えて6弦もミュートする必要があります。
まず、5弦、3フレットを押さえている人差し指で1〜4弦、6弦に軽く触れてミュートします。横から見ると以下のようなイメージになります。



次に4弦、5フレットを押さえている薬指か小指で1〜3弦もミュートしましょう。













人差し指の先で6弦に軽く触れるのが、コツを掴むまで少しむずかしい!
パワーコードの押さえ方 ④:パターン3
3つ目のパターンは『ルート音が開放弦の場合』です。開放弦とは何も押さえない状態のことを言うので、、押さえるのは5度の音だけです。
6弦の開放弦なら「Eコード」、5弦なら「Aコード」になります。
この場合は、5度の音を人差し指で押さえる人と、中指で押さえる人がいます。自分が押さえやすい方、ミュートしやすい方で押さえましょう。
エレキギター初心者がパワーコードと合わせて覚えたいテクニック



パワーコードと合わせて覚えたいテクニック①:ブリッジミュート
パワーコードを修得したら、ぜひ一緒に覚えて欲しいのが『ブリッジミュート』です!
「ブリッジミュート」とは、右手(オーソドックスの場合)で弦に少し触れることで曇ったような音を鳴らすテクニックです。
ブリッジミュートはよく、パワーコードと組み合わせて使われます。













ブリッジミュートについては、下の記事で詳しく解説してるよ!
パワーコードと合わせて覚えたいテクニック②:オクターブ奏法
「オクターブ奏法」とは、オクターブ違いの2つの音を同時に弾くてテクニックです。
オクターブ奏法はパワーコードから、5度の音を押さえている指をオクターブ違いの音へ動かすだけなので、パワーコードをマスターしたら同時に習得してしまうのがオススメです。













オクターブ奏法については、下の記事で詳しく解説してるよ!
エレキギター初心者にオススメの練習【パワーコードの練習にピッタリ!】



パワーコードを練習するのにピッタリな曲を何曲かご紹介します。これらの曲は、ほとんどパワーコードだけで1曲弾けてしまうのでぜひ試してみてください!
曇天 / DOES
Smells like teen spirit / Nirvana
American idiot / Green day
小さな恋の歌 / モンゴル800
Basket case / Green day
一般的なコードからパワーコードへ変換する方法



「パワーコードを習得しても、パワーコードが出てくる曲以外は弾けないよね…。」という人に朗報ですが、一般的なコードをパワーコードに変換することもできます!
「Cメジャーコード」を例に説明すると、一般的なCメジャーコードは以下の形です。



以下の表で見てみると、Cメジャーコードで押さえる一番低い音がC(ド)だという事が確認できますよね。
この音がルート音になります。



この音に5度の音であるG(ソ)を足すとCのメジャーコードになります。




同じようにDメジャーコードのルート音はD(レ)、Eメジャーコードのルート音はE(ミ)となっています。
あとはこのルート音に5度の音を足すだけで完成です。
ルート音 | 5度の音 | |
Aコード | A(ラ) | E(ミ) |
Bコード | B(シ) | F(ファ) |
Cコード | C(ド) | G(ソ) |
Dコード | D(レ) | A(ラ) |
Eコード | E(ミ) | B(シ) |
Fコード | F(ファ) | C(ド) |
Gコード | G(ソ) | D(レ) |
この方法はマイナーやセブンスなどのコードからでも共通して使う事ができるので、ぜひ使ってみてください!
エレキギター初心者はまず、パワーコードを修得しよう!



パワーコードは初心者でも簡単に習得できて、かつ便利なテクニックです。覚えるとあらゆるコードに対応できるようになるので、ぜひマスターしてみてください!
また、パワーコードは決して初心者用のテクニックではなく、プロも使っている表現の幅が広い奏法です。ぜひ、完ぺきに弾きこなせるようになるまでトライしてみてください!
この記事が1人でも多くの役に立つことを願っています!













ちなみにですが、ギター初心者向けの独学練習法を以下の記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
エレキギター初心者は、まず「パワーコード」を練習すべきってホント!?そもそもパワーコードって何?パワーコードのやり方とか、練習方法が知りたい!